Happy Growth Magazine
10月 11

エンジニアとしての生存戦略、どう描く?

こんにちは。株式会社空で取締役兼CPOをしているひろたんです。

突然ですがエンジニアのみなさん、自分のキャリアプランをどのように考えていますか?

僕は新卒でエンジニアとしてヤフー株式会社に入社したのですが、実はタッチタイピングさえもできなかったんです。でも周りのエンジニアに追いつこうと必死で勉強と実践を繰り返し、ベーススキルをつけていきました。

今はプレイヤーというよりは、空で世の中にインパクトを与えられるようなプロダクトを作るべく、育成なども含めエンジニアの組織作りに注力しています。

プロダクト作りって、もちろんそれ自体を「作る」部分が重要なわけですが、そのために欠かせないのが、チームだと思っています。今はその組織作りのアプローチから、プロダクト作りや事業成長について考えています。若手育成や、チームとしてパフォーマンスを最大化させられるエンジニアになる、というのが僕のエンジニアとしての生存戦略です。

ところで、日本国内のエンジニアは90万人近くいると言われています。エンジニアと言っても色々ですが、この業界で生き残っていくにはキャリアを戦略的に考える必要があることを身を以て感じています。実際、エンジニアとしてどのようにキャリアを積んでいくか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

空に所属するエンジニアは、これまでのバックグラウンドやキャリアについての考え方も多種多様です。今回は、それぞれがエンジニアとしての生存戦略をどのように考えているのか聞いてみました。キャリアに悩むエンジニアの方の参考になれば嬉しいです!

空のエンジニアカルチャーについて話し合った記事もあるのでそちらもぜひご覧ください!

空エンジニアはキャリアをどう考えている?

左から、めぐろん、わっきー、ひろたん、ぬのさん

空のエンジニアは4人。僕と、めぐろん、わっきー、ぬのさんです。他にデータサイエンティストも在籍していますが、今回はこの4人で話してみました。

まず大手IT企業から転職してきたわっきーのエンジニアとしてのキャリアプランについて。

前職では技術的な基盤の多くを独自で作り上げており、世の中で一般的に利用されている技術からは離れた環境でした。この会社の外に出てから自分の力が通用するのかを考えたときに、「難しいな」と思ったのがキャリアチェンジを決めた理由のひとつです。
業界をリードしている人とも対等に渡り合い、さらに越えていくには、まずはプレイヤーとして十分な力が必要だと考えています。なので、若手の育成や、課題解決のための提案をするコンサルティング的な動き方もしていきたいですが、今年はプレイヤーとしてのスキルアップに注力する1年と決めています。前職では後輩の育成や案件調整の業務が多く、プレイヤーとしての実力に衰えを感じていたのでなおさらですね。
スキル(技術力)は持ち合わせた上で、業界をどうリードしていけるか、というひとつ上の視点が大事だと考えています。

めぐろんは、実はITエンジニアとしての経験は2年ほど。彼はどんな風に考えているのでしょうか。

「どこでも生きていけるようになる」ためには、どんなものでも自分で設計から作成までを実施でき、それを実際に使うユーザーに説明できる所まで一貫して担当できるようになるべきだと考えています。なので、まずは及第点を取れる技術を複数もつのが重要。「この領域はよく知っているけど、こっちの領域は全くわからない」という状態だと、周囲を納得させるプロダクトに落とし込めず、生き延びていけないと思います。
僕の生存戦略は、プロダクトを作るために必要な複数の技術で及第点を取れるレベル感になった上で、設計や社内外とのコミュニケーションまで担える状態にしておくことですね。自分はITエンジニアとしての経験は短いので、今はこの下地作りに集中して取り組んでいます。

ぬのさんからは「かけあわせ」というキーワードが出てきました。

僕は、かけあわせで自分のポジショニングを確立できる人が強いと思うんですよね。やっぱりエンジニアリングだけを突き詰めていても、他の誰かに代替されやすい。
例えばデザイン×開発、マーケティング×開発、人事×開発など、越境する役割は希少性がありますし、複数の領域を理解しているからこそ自分の強みとして発揮できるようになると思います。
僕の場合は、自分視点ではなく俯瞰した視点をもって、チームの強みを活かしながらものづくりをすることに面白みを感じるようになりました。
最近は、プロダクトの意思決定の権限を持つプロダクトマネージャーに転向して成果を出すエンジニアも多いように感じています。企業において重要な意思決定を一任される、シビれるポジションですよね。ここを目指すには、やっぱり上に挙げたような得意領域のかけあわせが必須だと思います。

HappyGrowthを実現させるためのキャリア戦略を考える

こういう風に話を聞いてみて改めて思いましたが、結構みんなバラバラな考え方を持っていますよね。

ただ、根底で共通しているなと思ったのが、どのメンバーも目の前の技術だけを見ているわけではなくて、技術は手段として捉えているところ。そして中長期的な自分のビジョン・目的に向かって自ら考えて行動していることは空エンジニアの特徴だなと気づきました。

考え方がバラバラなのは、むしろいいことだと思っています。採用においては、あえてそういう人たちを集めているつもりです。強いエンジニアチームを作るにあたって、組織として弱点をできる限り少なくしたいと考えてチーム編成や採用をしているためです。

考え方や興味関心の範囲が完全に合致する人だけを集めるんじゃなくて、少しずつ違う考えを持っている人たちが集まった方が面白いですよね。そういう人たちがお互いを補い合い、組織全体としてみたら強いシナジーを埋める状態にしていきたいです。

空のエンジニアはみんな、会社が大切にしている「HappyGrowth」という考え方に共感して入ってきてくれています。自らの幸せと成長の共存を考えながら、今後どうしていきたいのか、そこから逆算して今何をすべきなのかを考えられる人が集まっていると思います。
そういう意味では、もしかすると短期的に特定の技術のみを掘り下げたい人にはあまり向かない環境かもしれません…!

ぬのさんからも「かけあわせが大事」というお話がありましたが、僕個人としても、コーディングをする「だけ」の人材は今後、どんどん淘汰されていくと考えています。インフラやUIではすでに自動生成技術が進んでいますし、手を動かして作るだけ、という世界はなくなっていくのではと思います。
なのでより一層、エンジニアとしてどう在りたいか、自らのHappyGrowthを実現するために今何をすべきなのか、を考えられるのが大事ですよね。

エンジニアとしての生存戦略、いかがでしたか?読んでくださった人にとって何かヒントになることがあれば嬉しいです。

こんな僕たちと空で働くことに興味を持ってくださった方は、ぜひこちらから採用情報を見てみてください!

僕は他社でエンジニアのメンターも務めているので、キャリアについて語り合ってみたい、相談してみたい、という方も大歓迎です!